約20年前、院長は日々の臨床においてサルファ剤を外用剤として使用したところ、顕著な組織再生作用に加え、止血効果、鎮痛効果があることを発見しました。
2009年よりキトサンを合剤使用することにより相乗効果を生むことを1000例以上の動物臨床例にて確認しました。
この合剤は安価で誰もが簡単に使用できる創傷治癒剤であるために、「人と動物に役立つ薬」として世界中で活用できる画期的な薬剤になると考え、研究を進め、2015年6月に特許を取得しました。
特許第5766379号 「サルファ剤およびキトサン剤を含み、剤型が散剤である、ゲル形成剤」
2014年6月より、慶應義塾大学医学部 先端医科学研究所 遺伝子制御研究部門 佐谷教授のもと、共同研究員として研究に取り組んでいます。この研究は、慶応大学病院臨床研究推進センターの「橋渡し研究加速ネットワークプログラム」に研究シーズとして登録されました。そして、創薬支援ネットワークの支援を受け、人と動物に役立つ薬の製品化活用に向け活動しています。
※シーズ番号:B183 既存薬X・Y合剤による画期的な創傷治療薬の開発
また、この合剤を創傷治療に使用してるうちに、皮膚の再生と同時に増毛・育毛効果が認められることを発見し、2015年10月に次の特許を取得しました。
特許第5815774号 「サルファ剤およびキトサン剤を含む、発毛および/または育毛促進組成物」
この薬剤で創傷治癒と育毛効果の特許を取得し、
当院では創傷治療剤として、口腔処置、手術の際の術創、腫瘍など様々な疾患に活用しています。
2019年1月にアメリカ合衆国において「サルファ剤およびキトサン剤を含み、剤型が散剤である、ゲル形成剤」で特許を取得しました。
Patent No:US10,172,975,R2 Date of Patent:Jan 8,2019 [詳細]
2019年8月にヨーロッパにおいて「サルファ剤およびキトサン剤を含む、発毛および/または育毛促進組成物」で特許を取得しました。
3111920 (登録日2019/8/28) 指定国: 英仏独
今後は、この薬剤の実用化・製品化に向け研究を進めてまいります。
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