雑木林と民家、畑が一帯となって里山の風景を作り出している心和む場所。
そんな場所が所沢市荒幡にあります。
かつて、狭山丘陵は手の甲を広げたように緑豊かな丘陵が連なっていました。
ところが宅地開発により森は分断され、今は点在した森が残っているだけです。
その残された森の一部は
「いきものふれあいの里」として、
「市民の森」として、保全されつつあります。
しかし、その周りでは規制の網をくぐり住宅建設しようとする業者が後を絶ちません。
(所沢市 市民の森)
狭山湖を遠くに見下ろす眺望の丘。斜面には地元の方々が野菜を植えている畑が見えます。
「あらはた里山の会」が残したいのはまさにこの景色なのです。
(
未来に残したい眺望の丘)
そんな保全と開発のせめぎ合いを見守り続けているのが「荒幡富士」です。
明治17年に起工され15年の歳月をかけて、村内の統一と民心の安定をはかるため、
氏子、信者、地域の有志、1万人の人々が土を運んで、高さ10mの富士を築きました。
(荒幡富士と荒幡神社)
頂上からは360度のパノラマが楽しめ、晴れた日には遠くに富士山が望めます。
数分間の登山ですが、登山道には1合目から9合目まで標識があり、小さいけれど立派な富士塚です。
「あらはた里山の会」は、そんな里山風景を保存したいと活動しています。
(日本古来の在来種たんぽぽが自生しています。)
四季折々に「あらはた里山」を訪れ、撮影した写真を通じて、
心和む「あらはた里山」を感じていただければ幸せです。
そして訪れてみてください「あらはた」を。 きっと懐かしい風景に出逢えることと思います。
(2004年5月14日(金)〜16日(日) 所沢市役所内ギャラリーにて開催)